日本酒の温度と呼び名
日本酒は色々な温度で楽しむことができるお酒で、温度で呼び名が変わります。
皆さんいくつの呼び名をご存知でしょうか?これから10種類の呼び名をご紹介したいと思います。
◎飛びきり燗 55℃以上
徳利や猪口を持てないほどではないが、持った直後にかなり熱く感じる。
酒の香りが強くなり、辛口になる。
◎あつ燗 50℃
これはよく聞いたことがあると思います。徳利から湯気が立つ。徳利や猪口を持つと熱く感じる。
酒の香りがシャープになり、切れ味の良い辛口になる。
◎上燗 45℃
徳利や猪口を持つとやや暑さを感じる。酒を注ぐと湯気が立つ。
酒の香りが引き締まり、味わいに柔らかさと引き締まりが感じられる。
◎ぬる燗 40℃
飲んだ時に熱いというより、温かいと感じる、体温と同じぐらいの印象。
酒の香りがもっとも豊かになり、味わいにふくらみを感じる。
◎人肌燗 35℃
飲んだ時にぬるいと感じる温度。米や麹の良い香りが楽しめ、さらりとした味わいに。
◎燗 30℃
飲んだ時に、熱さや冷たさを感じないような温度。酒の香りが引き立ち、なめらかな味わいになる。
◎冷や(常温)20℃
徳利を持つと、ほんのり冷たさが伝わる感じ。香りや味わいが柔らかい印象に。
この温度は日本家屋の土間の温度です。
◎涼冷え 15℃
酒瓶を冷蔵庫から出してしばらく経った状態。飲んだ時に、はっきりとした冷たさを感じる。
香りの華やかさ、味わいにとろみを感じる。
◎花冷え 10℃
酒瓶を冷蔵庫で冷やし、瓶から冷たさが伝わる。注いだ直後は弱く感じる香りが、飲むうちに
徐々に広がる印象。細やかな味わい。
◎雪冷え 5℃
酒瓶を冷やし、酒瓶の表面に結露が生じている状態。香りはあまり立たず、酒の冷たい口当たりで、
味わいの繊細さがわかりにくいことがある。
以上10種類の温度別に変わる日本酒の呼び名です。
お店で注文する際にぱっと「花冷えでお願いします」なんて言えたらかっこいいですね!