焼酎の「甲類」「乙類」の違いって?
「甲類焼酎」とは
連続式蒸留によって造られたアルコール度数36パーセント未満の焼酎。
連続式蒸留とは、比較的新しい蒸留方法で、明治時代に英国から導入された製法です。原料の醪(もろみ)を連続して投入しながら蒸留します。これは単式蒸留機で何度も蒸留を繰り返すことと同じ原理です。無色透明でピュアな味わいで、単式蒸留に比べて効率的に生産できることから、乙類焼酎よりも価格がリーズナブルという特徴があります。
「乙類焼酎」とは
単式蒸留によって造られたアルコール度数45パーセント以下の焼酎をいいます。
単式蒸留とは500年余の歴史をもつ日本で古くから受け継がれてきた伝統的な製法です。原料となる醪(もろみ)を、一度の投入につき、一度だけ蒸留を行います。味や香りの特徴としては、アルコール以外の香味成分も抽出されることから、原料となる米、芋、麦、蕎麦などの風味や味わいがたのしめます。
もともと日本で造られてきた焼酎は、すべて単式蒸留によるもので、分類は不要でしたが、「連続式蒸留」という新技術を英国から導入したことで、新式(連続式蒸留)、旧式(単式蒸留)という分類ができ、昭和24年(1949年)になって、酒税法上の分類として「甲類焼酎」「乙類焼酎」という分類が明確化されたのです。
光武酒造場「魔界への誘いシリーズ」は単式蒸留で造られた「乙類焼酎」です。原料由来の風味や味わいを表現できるからこそ「魔界への誘いシリーズ」では、主にさつま芋の品種の違いによる、それぞれがもつ味わいの特徴を表現しています。
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黒麹 魔界への誘い 芋の品種:黄金千貫
紅さつま 魔界への誘い 芋の品種:紅さつま
焼き芋 魔界への誘い 芋の品種:黄金千貫(焼き芋)
頴娃紫 魔界への誘い 芋の品種:頴娃紫